A5判/並製/120ページ2023年3月13日初版発行
祭りや神楽の復活はなるでしょうか宮崎民俗学会会長 前田博仁十月十五日鹿児島神宮の「隼人の乱一三〇〇年祭」に行ってきました。養老四年(七二〇)南九州の隼人族が朝廷に叛乱を起したと言われるもので、「日本書記」の景行天皇による熊襲征伐の伝説と重なります。山之口的野正八幡宮の弥五郎逸話に「大人弥五郎は熊襲梟師の姿をかたどったもの」とあり、つまり熊襲族は薩摩隼人ということになります。私は曽於市教育委員会から宮崎県の弥五郎調査を依頼されていて、山之口の弥五郎人形が一三〇〇年祭の神幸行列に参加することから出向きました。この祭りは二年前に行う計画でしたが、コロナ感染拡大で延期となり令和四年に実施されることになったと聞きました。さて、本県の祭りはと言いますと、「飫肥城下まつり」が十月に行われ、宮崎神宮の「神武さま」や延岡「城山かぐら祭り」、山之口の「弥五郎どん祭り」、「田ノ上八幡神社の弥五郎さま」など、三年ぶりに実施されました。新型コロナウイルス感染拡大で、祭りや神楽など奉納を控えていましたが、二年半経過してようやく例年の祭りが戻ってくるという喜びです。民俗学会も活動を控えていましたが、令和四年度は例年の活動に加えて、例会を増やし概ね二か月ごとの開催となりました。地元紙の協力をえて会員以外一般者の参加も呼びかけ、八月例会には七名の参加があり、延岡から参加された方は本会に入会されました。ありがたいことです。会員が一二〇名を超えていた二十年くらい前までは、会運営上での金銭的な心配はありませんでしたが、高齢会員の退会や若い人の入会減少で、会誌発行が隔年ごとになったことはご存知のとおりです。原稿提出会員には原稿の分量によって応分の負担、会員には広告料や寄付を呼びかけていますが、この度「株式会社デンサン」から寄付を頂き、これもありがたい報告となりました。言葉足りないのですがここにお礼申し上げます。今冬、コロナとインフルエンザのダブル流行がささやかれています。間もなく県北部から南部にかけては夜神楽の時期、年が明ければ宮崎・日南地方の春神楽の季節となります。日常がはやく戻ってくるのを心待ちにしている一人です。編集後記コロナウイルスの感染拡大から四年目を迎えました。行動が制限され、マスク着用が呼びかけられ、ワクチン接種を行うなど国を挙げて対処してきましたが、変異株が登場するなどなかなか終息が見えません。非日常という言葉が当たり前のように使われ、何かと息苦しさを感じながら生活しています。しかし、最近はコロナの状況がある程度落ちついてきており、政府はアフターコロナへと大きく舵を切り替えようとしています。様々な制限が緩和され、人びとの移動の範囲も広がっています。少しずつ日常に戻りつつあるようです。昨年は祭礼行事などが三年ぶりに開催されるなど民俗に関する行事などが各地で再開されるようになりました。まだまだ感染状況をみながらの開催ですが、地域の伝統行事や伝統芸能が復活していることは喜ばしいことです。最近のコロナの状況で気になるのは高齢者の死者数が増えていることです。民俗の調査では、当事者への聞き取り調査が中心となります。対象となる当事者のほとんどが高齢者であることが多く、コロナの状況下では、高齢者への聞き取りなどは躊躇されます。高齢者の体験や経験などには後世に伝えるべき事が多く、これらを記録していくことが特に重要ではないでしょうか。私の経験ではありますが、過去にある地域で聞き取り調査を実施した時に、その土地のことに詳しい方と出会いました。久しぶりにお話を聞くために連絡したところ、前日に農作業の事故で亡くなったことを家族の方から聞きました。虫の知らせがあったのかもしれません。慌ててその日の夜に通夜に行きました。その方が亡くなってしまい、もう貴重な話を聞くことができなくなってしまいました。早く以前のように聞き取りが出来る状況になることを願っています。さて、会誌の発行が、二年に一回になってから三回目の発行になります。今回からは、テーマを設けずすべて自由投稿になりました。また、予算の関係で、執筆者から規定の雑誌数の購入など負担していただくことになりました。心苦しいですが、どうしても執筆者には負担をお願いせざるを得ないのが会の現状です。そうした状況にも関わらず、今回十一本の論考を掲載することができました。執筆者の方々には感謝です。自由投稿ですので、執筆者の皆さんの関心あることについての論考で、神楽や串間の火祭り、宮崎の民俗学に深く関わりのある日野巌に関する論考など、会員の関心に基づく論考を掲載することになりました。会誌は二年に一度の刊行となりましたが、この学会が今後も発展していくためにも、皆様の本誌への寄稿と御協力をお願いいたします。終わりになりましたが、会誌の発行に御協力いただいた会員の皆様、また、鉱脈社社長川口敦己様を含め関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。(編集委員会 小山 博)私たちが心をこめて作っています。鉱脈社は1972年に誕生し、2022年に50周年を迎えた、宮崎に根ざした出版社です。「月刊情報タウンみやざき」などの情報誌のほか、単行本やシリーズ書籍の出版、自費出版のお手伝いを手がけています。雑誌分野ではスタッフ一丸となって足で情報をかせぎ、書籍出版分野では著者様と力を合わせて納得のいく本づくりを心がけています。私たちが愛情込めて作った本を、ぜひ手に取ってみてください。
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